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2026年11月1日(日)

2 時間前
読了時間: 4分

【降誕前節 第8主日】


礼拝説教 「神のふところに」 


 願念 望  牧師

 

<聖書>

イザヤ書 40:10-11


<讃美歌>

(21)26,382,385,493,65-1,27


この朝は、召天者記念日礼拝を共にささげています。礼拝堂に召天者のお写真をかざっていますが、今年から並べきれなくなったことを、前もってお伝えしてまいりました。天に召されて30年以上の方のお写真を、アルバムにおさめて、その方々のお写真と共に礼拝をささげています。30年というのは、どこかで区切る必要があったので、ていねいに協議して決めさせていただきました。

30年以上たっても、それは遠い昔ではなく、愛する者との別れは、はっきりと思い出されるのではないでしょうか。私ごとですが、30数年まえに祖母が天に召されました。我が家の初代のキリスト者で、高校を卒業するまで一緒に暮らしていたので、その姿、話していたことを思い起こすことができます。みなさんもそうではないでしょうか。

先ほどイザヤ書を朗読しましたが、彼らもまた、先達たちの姿を思い浮かべながら聞いたのではないかと思います。この箇所は、ある時代に、それは紀元前の587年ごろから539年頃ですが、およそ50年間の時代の中で語られた御言葉が記されています。預言者イザヤを通して神様が語りかけられました。どんな時代だったかと言いますと、それは祖国が滅んで、異国の地に多くの者たちが捕囚の民となって連れていかれ、30年から50年が経過していたころです。もう、故郷に戻ることはできない、あきらめや深い疲労感があったはずです。生きていく辛さを強く感じて、希望を見失っていった時代の中でイザヤが人々に慰めと希望を語りました。

「主」というのは神様のことですが、「主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め 小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる。」(11)と、神の約束を伝えたのです。神様が羊飼いにたとえられています。羊たちが見えていないところを見て、守る存在が羊飼いです。主は私どもの羊飼いとして、見えていないところを見て助けてくださる、羊は安心して草を食べているけれども、実は多くの危険から羊飼いによって逃れていることを知らないように、私どもも、いかに神様から守られているかをよく知らないで生きているのではないでしょうか。

「御腕をもって集め」とあります。40章の言葉は41章に続きますが、神様の直接の語りかけがあります。「御腕」ということでは、「わたしの救いの右の手であなたを支える。」(10)という約束の御言葉が与えられています。「右の手」は力の象徴ですから、救いの力強い手で支えてくださることですし、だれも助けられないところでも、働きかけてくださるということです。

私事ですが、祖母が召されたとき、自宅には母しかおらず、母に抱きかかえられるように息を引き取ったと聞きました。人は、地上での生涯を終えるときに、身体を動かすことができなくなって横たわります。しかし、そのようなとき、主なる神が私どもの力、命となってくださるのです。「小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる」とある、ふところに抱いてくださる神さまの姿は、地上での旅路を終えるときに、私どもをふところに抱いてくださる神様の姿でもあるのです。

私どもは、ふところに抱かれる小羊に自分を重ねるでしょうか。あるいは、その小羊を養う、母や父として自らを思い浮かべるでしょうか。小羊とそれを養う存在、そのような、人が生きていくことを支えてくださっているのは、主なる神です。人は生きているようで、生かされ、必死に支えているようで、支えられていることを、すべて知り尽くすことはできないのではないでしょうか。

主イエス・キリストもまた、私どもと同じように、横たわってくださいました。それは十字架に神の裁きを私どもに代わって受け、私どもが赦されることができる救いの道を切り開いてくださったのです。ですから、「わたしの救いの右の手であなたを支える」という約束の御言葉は、主イエス・キリストが私どもを救ってくださることにつながるのです。

主イエス・キリストは、死に横たわられましたが、主イエスにとって死は終わりではなく、死から起き上がられて、いまもなお、私どもを導いてくださいます。

召天者記念日礼拝をささげて、愛する者たちを思い起こしていますが、死から起き上がられた主イエスが、愛する者たちを救いの右の手で起こして、神のとこしえの命の中に導いてくださっていることを信じていきましょう。私どももまた、やがての日、この身を動かすことができなくなるとき、神様のふところに抱かれるように天に召されることができることを信じていきましょう。

 

 
 
 

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