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2025年12月28日(日)

【降誕節 第1主日


礼拝説教 「誰も気づかないその場所でシメオンが見たもの」」


山元 克之 牧師(青山学院高等部)

 

<聖書>

ルカによる福音書 2:21-40


<讃美歌>

(21)26,51,258,265,65-1,29

 年末の慌ただしさの中、世間は私たちに「成果(Doing)」を求めますが、聖書が示すのは、神の愛の中に「どうあるか(Being)」という安らぎです。

 幼子イエスを連れたヨセフとマリアは、律法に従い神殿を訪れます。彼らは羊一匹用意できないほど貧しく、その姿は権力者や祭司たちの目には留まりませんでした。しかし、主イエスがあえて特別な存在として君臨せず、貧しさや痛み、律法の制約という「人間と同じ地平」に立たれたことこそ、神の深い慈しみと謙遜の証しです。

 シメオンは、聖霊の導きによって、この目立たない赤子の中に「神の救い」を見抜きました。彼は派手な業績を上げたわけではなく、ただ神の約束を信じてその場に「あり続け」ました。私たちも、人生が思い通りにいかない苦難の中でも、自ら人生を支配しようとする「主人」ではなく、神にすべてを委ねる「僕」として主の愛の中に留まる時、シメオンのような深い安らぎと喜びを見出すことができるのです。


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